SSD での TRIM コマンド
TRIM は、ATA(高度技術命令)コマンドの 1 つです。OS がデータブロックをもう二度と使用しないと判断する場合、データブロックの完全消去を行います。この TRIM コマンドによって、SSD のコントローラーがもっと効率的に SSD の利用可能なスペースを管理することが可能になります。結果として TRIM コマンドは SSD の性能を上げ、使用寿命を延長することができます。
Windows における TRIM
Windows 10 では、対応しているホストコントローラー、デバイス、ファイルシステムを備えた内蔵および USB 接続の SSD で TRIM コマンドを使用できます。 Windows 10 は、UASP(USB Attached SCSI Protocol))をサポートし、NTFS または ReFS ファイルシステムを備えた USB ストレージデバイスで TRIM をサポートしています。 初期の USB 3.0 ホストコントローラーの中には、UASP やTRIM を正しくサポートしていないものがありますので注意してください。
以下の手順で、Windows 10 で TRIM が有効になっているかどうかを確認できます。
- Windows PowerShell を管理者権限で起動する(スタートメニューで右クリックし、「Windows PowerShell (管理者) 」を選択する)
- Windows のユーザーアカウント制御により、アプリケーションを管理者として実行できるようにする
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以下のコマンドを入力して「DisableDeleteNotify」の値を確認する
fsutil behavior query DisableDeleteNotify
- もしも「DisableDeleteNotify」の値が 1 の場合、以下のコマンドを実行して TRIM を有効にする
fsutil behavior set DisableDeleteNotify 0
TRIM を手動で実行したり、自動スケジュールを変更する
- Windows 10のスタートメニューを開き、検索ボックスに「最適化」と入力する
- 検索結果から「ドライブのデフラグと最適化」アプリを選択する
- 「ドライブの最適化」ウィンドウに、接続され最適化可能なドライブが表示される
- リストから USB 接続された SSD を選択し、「最適化」ボタンを押して手動で TRIM 開始する
- 必要に応じて「設定の変更」ボタンを押し、ドライブ上の TRIM の調整や最適化のスケジュール設定を行う
コマンドで TRIM を手動実行する
- Windows PowerShell を管理者権限で起動する(スタートメニューで右クリックし、「Windows PowerShell (管理者) 」を選択する)
- Windows のユーザーアカウント制御により、アプリケーションを管理者として実行できるようにする
-
以下のコマンドを実行する。「X:」は、TRIM を実行したいドライブ名を入力する
defrag /o X: