この問題は、macOS システムに DisplayLink 機器を使って外部モニタを接続し、「KeypassXC」アプリケーションを実行しようとすると発生します。この記事はその原因と回避方法について説明しています。
USB-C ポートを搭載している最近の macOS システム(macOS 11 以上)では、DisplayLink 機器を利用して外部モニタを接続することができます。その際、システムには「DisplayLink Manager アプリケーション」が導入され、システム設定内で「画面収録」がオンになっていなければなりません。
ただし、「画面収録」がオンになっていたとしても、DisplayLink Manager アプリケーションが何らかの情報を録画、保存したり外部へ送信したりするわけではありません。外部モニタに表示するためのグラフィックデータ生成のために使用するだけです。
一方、KeypassXC アプリケーションのようなパスワード管理用ソフトウェアは、「画面収録」がオンの場合には(セキュリティの観点から)画面表示をしないように設計されています。実行されているのが実際には何も録画していない DisplayLink Manager アプリケーションによる外部モニタ上であっても、KeypassXC 画面は表示されません。
これを回避するためには、KeypassXC アプリケーション内のメニューバー内で「画面キャプチャを許す」を有効にしてください。こう設定すれば、DisplayLink 接続モニタでも KeypassXC が表示されるようになります。下記の画面を参照してください。