USB-C ケーブルの様々な実装について
注:この情報は、2020年2月6日に投稿された こちらのブログ記事を翻訳したものです。 USB-C ポートやコネクタを採用した周辺機器が日ごとに増えてきていますが、これは将来的に周辺機器の互換性が大幅に向上する可能性を示すものです。いずれにせよ、スマートフォン、コンピューター、その他の周辺機器を接続するために、同じ USB-C ケーブルを使うことができるならそれが一番賢い選択と言えるのではないでしょうか? しかし、現在販売されている USB-C ケーブルには様々な差異があり、事前にある程度のリサーチをせずに、この夢のような「ユニバーサルな」接続性を享受することは叶いません。このブログ記事は、その差異の 1 つの要因である「USB-C ケーブル自身が対応している機能」についてご説明するものです。...
USB ポートのタイプについて
USB-A pietz, CC BY-SA 3.0 , via Wikimedia Commons この USB Type-A ポートは標準の USB 接続タイプで、USB Type-C(USB-C)が登場するまでは PC 搭載ポートとして最も一般的でした。USB-C 登場の後でも、非常によく使用されています。 このポートは、搭載された PC や周辺機器の技術仕様に応じて最大データ転送速度 USB 3.1 Gen 2(10 Gbps) まで対応できます。しかしこのポートには、Type-C の DisplayPort 代替モードのような直接グラフィックデータを透過させる機能はありません。したがって USB-C ポートがなく、この Type-A ポートしかないシステムに、PC 標準搭載のグラフィッ...
「USB コントローラ・リソースが足りません」というエラーについて
もしあなたが私と同じようなタイプなら、いずれかの時点で自分のPCに接続した USB 機器の数が多くなりすぎることでしょう。ここ数年の間に、USB ユニバーサル・ドッキングステーションや USB ハブを使っている人は非常に多くなりました。このような機器のおかげで、必要なら何も抜き差しすることなく、一ダースものUSB機器を一台のパソコンにつなぐことも簡単にできるようになったのです。ただし、その幸せは悲しいかな、下記のような致命的なエラーが Windows のシステム・トレイアイコンに表示されるまでの間しか続きません。 「USB コントローラ・リソースが不足しています。コントローラには、この追加デバイス用の十分なリソースがありません。」 このエラーを見て、あなたはこう思うでしょう。「一体これは何のこ...
DisplayLink 技術と代替モード グラフィック出力の違いについて
チップセットについて チップセットは、特定の電子機器の頭脳と考えることができます。例えば、ビデオ信号、オーディオ信号、ネットワーク接続、ストレージ機器などを管理するチップセットがあります。 ほとんどのユーザーにとって、デバイスに使用されているチップセットの詳細を知る必要はありません。しかし、技術的な場面では、その機器が採用しているチップセットについて知ることが非常に役立ちます。互換性や、他の製品情報に記載されていない一般的とは言えない技術機能について知る必要があるからです。 外部モニタの接続方法 Plugable 社は、コンピュータに外部モニタを追加するための、様々な技術を駆使した製品を提供しています。外部モニタの接続方法には現在2種類あり、それぞれメリットとデメリットがあります。 1. Di...
パススルー充電が可能な USB-C ハブ経由でノートPCを充電しようとしても、思っているよりずっと低いレートでしか充電できないか、全く充電できない
Plugable 社は「パススルー充電でノート PC の充電が可能な USB-C ハブ」を複数販売しています。 USB-C ハブ 7-in-1 USB-C 対応マルチアダプター(USBC-7IN1) Plugable USB-C ハブ 7-in-1 USB-C 対応マルチアダプター イーサネット付(USBC-7IN1E) Plugable USB-C マルチポート アダプター(USBC-MD103) これらのハブに USB-C 電源アダプターを接続してノート PC を充電しようとした際に、充電レートが低かったり、充電ができない状態になることがあります。 「充電レートが期待より低いケース」 USBC-7IN1/USBC-7IN1E/USBC-MD103 ハブの USB-C ポートに PC を充電...
Thunderbolt 3 認証を受けた製品に「96W 充電」と「100W 充電」と記載されているものがあります。両者の違いはなんですか?
IEC 規格* では、USB ポートを経由した充電機器の充電レートは「最大で 5 秒間に 100W 以下」であることが必要です。これにより Thunderbolt 技術規格では、この IEC 規格の規定から 4W の余裕をとり、充電レートが「最大 96W 以下」であるよう規定されています。 つまり、Thundebolt 3 をサポートしている機器では規格上、 厳密には「96W 充電レート」という表現および実装が正しいことになります。 いずれせよ、「96W 充電レート」または「100W 充電レート」 と記載された Thunderbolt 3 製品は、基本的に同等の充電能力を持っていると考えられます。 注:IEC 規格(国際電気標準会議:International Electrotechnical...
HDR とは? HDR が表示可能解像度に影響を与えるのはなぜですか?
HDR または HDR 10 は、コンピュータとディスプレイ間で色と光度用の追加データを必要とする新しい技術です。これに対応するためには、PC 側のグラフィック出力は DisplayPort 1.4 以上に対応しており、入力側は HDMI 2.0b または HDMI 2.1 に対応している必要があります。信号出力側および、入力側の両方が対応していなければ、希望通りの解像度設定ができない(結果として、リフレッシュレートなどが下がる)ことがある点に注意してください。 PC の DisplayPort 出力を HDMI に変換して HDMI モニターを接続するような際にも、この制限が当てはまります。ソース(PC 出力)とターゲット(モニター入力)、ケーブル、変換アダプターのすべてが上記のバージョンに...
ドッキングステーションなどに接続したマウスやキーボードが、同じ文字を何度も表示したりカーソルが飛ぶなどの問題をおこす
もしマウスやキーボードを使っていて下記のような症状が起きている場合は、「インテル® マネジメント・エンジン(Intel Management Engine)」機能がその原因である可能性があります。 ワイヤレスマウスやキーボードなどが挙動不審になる。 キーボードが”"Hellllllllp meeeeee, myyyyyy keyboooooooardddddd workkkkkkkkkking" のように動作する マウスが数秒反応せず、のちに別の所に急に表示される ユーザーからの複数の問題報告を受けて、Dell 社は Dell 社製の PC を使っているユーザーに、Windows レジストリーに「インテル® マネジメント・エンジン」へ新しいキーを追加して、この問題を回避するよう勧めています。 ...
新しい HDD または SSD を、Plugable ドッキングステーションに接続する手順
注:この記事は、2015年3月12にブログ記事として Joshua Henry により投稿されたものです。 私たち Plugable 技術サポートは、お客様からたびたび「ドッキングステーションに接続した新しいハードディスク・ドライブ(HDD)やソリッドステート・ドライブ(SSD)がコンピュータ上に表示されない」という質問を受けます。多くの場合、そのドライブを「初期化」し、「パーティション分け」し、「フォーマット」することで問題を解決できます。この記事では、その方法を順を追ってご説明します。 「初期化」とは、そのドライブをコンピュータでするために準備することで、「パーティション分け」はデータ用領域をドライブ上に確保すること、そして「フォーマット」はデータを保存するためにコンピュータが使用する様式...
Dell 社製の USB Type-C 対応 PC(Dell XPS、Precision など)における、周辺機器接続の問題について
注:この記事は 2016年6月30日に公開されたブログ記事です。 この記事のサマリー Plugble 社 USB Type-C 製品をご利用中の Dell システムをお使いのお客様からの障害報告や、Dell システムのユーザ・フォーラム等からの情報をまとめた結果、Dell 社製 USB Type-C システムのうち数パーセントのハードウェアで、USB-C ポート経由のデータ入出力が不安定になることがあると考えられます。 これを一時的に回避する方法は、PC 内蔵 WiFi の出力を下げることでした。Dell 社の新しいモデルでは、この問題は発生しなくなっています。 2016年7月更新 過去数日の間に、Dell 社は Dell製Thunderbolt 3 および USB Type-C 対応システム...
VGA ケーブルの長さと EDID(Extended Display Identification Data) について
一部のプロジェクターやテレビの中には、「USB 3.0 VGA グラフィックス変換アダプター」を使ってPC に接続すると何も表示されないのに、PC に搭載された VGA ポートや「USB 2.0 VGA アダプター」であれば問題なく表示されるものがあります。いったいなぜこのようなことが起きるのでしょうか。 DisplayLink 社 製の USB 3.0 グラフィックチップは、USB 2.0 世代のチップとは異なる動作をします。具体的には、もしそのアダプターに何も接続されていないと自ら「無効」になります。 これに関し、HDMI と DVI にはホットプラグ検出用のピンが実装されているため問題にはなりません。一方、VGA にはそのような仕組みがありません。したがって、VGA インターフェースを使...
Raspberry Pi と Plugable 社製品について
ご自分の Raspberry Pi と相性の良い Plugable 製品について情報が必要ですか?この記事では、異なるモデルの Raspberry Pi SoC で、Plugable 社のどの製品を使うのが最適なのかをご説明します。 ここでは特に断りのない限り、Raspbian/Raspberry Pi OS での使用に最適な製品を中心にご紹介します。Pi には多くの特殊な OS があり、それらの OS の選択肢には、ここに挙げたデバイスのサポートが含まれている場合もあれば、含まれていない場合もあります。 Raspberry Pi に適した製品 時代が進むにつれ、Bluetooth や Wi-Fi 機能の統合など、Raspberry Pi プラットフォームの機能はより強固なものになってきました...
USB 機器の「セルフパワー」「バスパワー」とは
バスパワー USB 機器:駆動のための電力が、接続された PC の USB ポートから供給されるタイプ セルフパワー USB 機器:駆動のための電力が、製品付属の AC 電源アダプターから供給されるタイプ USB ポートはデータ転送のためのものですが、同時に微細な電力をデバイス側へ供給することができます。これは設計当初、マウスやキーボードなどの「低電力 USB 機器」を電源なしで駆動することを想定したものでした。標準で、USB 2.0 は最大 0.5A、USB 3.0 は最大 0.9A までの電力を供給できます。 しかし、これらの「USB ポート側から供給される電力」は、USB ハブや外部ハードディスクなど「高電力 USB 機器」を駆動するためには、充分でないことがあります。このような高電力を...
画面解像度とリフレッシュレートについて
画面解像度とリフレッシュレート PC 用のモニターを選択する際には考慮すべき技術仕様が様々あります。ディスプレイ解像度は、画面上に配置できる情報量を大きく左右し、リフレッシュレートはその画像が更新される頻度を決定します。 画面解像度とリフレッシュレートが高ければ高いほど、より多くのグラフィック・データをモニターに送る必要があります。これらの情報伝達量は、主に使用するディスプレイ出力ポートの帯域幅(DisplayLink 技術による出力の場合では、圧縮ビデオデータを USB データとして送信するために必要な帯域幅)によって制限されます。 4K@60Hz 解像度に関する注意点 画面解像度 画像の出典:CC ASA 3.0下でライセンスされたウィキペディア情報 ディスプレイの解像度は様々な方法で表現...
[Windows] [macOS] [ChromeOS] のバージョンを確認する方法
ソフトウェア、ハードウェアに関わらず、コンピュータのトラブルシューティングを行う場合、コンピュータが実行しているオペレーティングシステムのバージョンを確認することから始めるとよいでしょう。バージョンを最新物もに更新するだけで、問題が解決できることがあります。 A.Windows バージョンの確認 Windows メニューから設定ボタンを押し、「システム」を選択する 左側のリスト内の「詳細情報」をクリックする 「Windows の仕様」欄に、「エディション」、「バージョン」、「OS ビルド」の値が表示される B.macOS バージョンの確認 画面左上の Apple ロゴをクリックする 「この Mac について」をクリックする Mac の概要情報として、macOS のバージョン、Mac のモデル名...
USB 3.0 ハブや USB 3.0 延長ケーブルと USB ワイヤレス製品間の問題について
Plugable 社は、Bluetooth や WiFi、他のワイヤレスレシーバーを USB 2.0 に接続し、PC 本体や USB ハブに搭載された USB 3.0 (USB 3.1 Gen 1 または USB 3.2 Gen 1 と表記されることもある)ポートには接続しないように推奨しています。USB 3.x(最大転送速度 5Gbps) ポートは USB 2.0 よりも約 10 倍高速なのにもかかわらず、なぜ USB 2.0 ポートを使用した方が良いのでしょうか。 まず、通常の場合 Bluetooth やワイヤレス製品のレシーバーは、USB 2.0 の転送速度にしか対応していません。したがってもし USB 3.x のポートに接続したとしても、転送速度は USB 2.0 のままなので特にメリ...
DisplayLink や Silicon Motion 技術により実装されたポートと、「代替モード MST」グラフィックポートはどう違うのですか?
『DisplayLink や Silicon Motion 技術』により実装されているグラフィック出力ポートは、USB 3.0 プロトコルを使ってシステムとデータ通信しています。DisplayLink または Silicon Motion チップによって仮想グラフィックを構築し、システムに内蔵された GPU の制限を超えた台数の外部モニタを接続するのを可能にする技術です。 このようなグラフィック技術を使用するには、そのチップセット用のデバイス・ドライバがシステムに導入されて適切に構成され、機能していなければなりません。DisplayLink および Silicon Motion 用のデバイスドライバは、Plugable 社ウェブサイトの「デバイス・ドライバ」ページからダウンロードできます。 D...
ワイヤレスマイクやキーボードが、USB ハブと一緒に使用すると正しく動かない
ワイヤレス・マイクやキーボードのレシーバーは、多くの場合 2.4Ghz の電波帯域で機能するタイプのものです。このようなワイヤレス・レシーバーと USB 3.0 機器(Plugable 社製に限らず、USB 3.0 規格に則った機器であればどれでも)が至近距離で駆動すると相互に電波干渉が起き、機能やパフォーマンスに影響を与えることがあります。 この問題を回避するためには、USB 3.0 ハブやシステムの USB 3.0 ポートには、あえて USB 2.0 ケーブルを使ってワイヤレス・レシーバーを接続するようにしてください。 この問題については、こちらの関連記事も参照してください。 USB 3.0 ハブや USB 3.0 延長ケーブルと USB ワイヤレス製品間の問題について...
自分の PC システムが MST 対応かを確認する方法
MST(マルチストリーム・トランスポート: Multi-Stream Transport)は DisplayPort 1.2 以降に搭載されている機能です。MST に対応していれば、1 つの DisplayPort からデイジーチェーン接続により複数の外部モニタを表示することができます。 PC システムで「DisplayPort 代替モード対応の USB-C ポート」を搭載しているモデルの場合、DP 1.2 以上に対応しています。この DP 1.2 代替モードは、多くの場合 2 台までの外部モニタ接続ができます。 A. MST で接続可能なモニタ台数と解像度 自分の使用している PC システムが MST 対応かどうかを知るためには、その DisplayPort または USB-C ポートがどの...
USB-C PD 3.1 EPR とは何ですか?
USB PD 3.1 の技術仕様では、USB Type-C ケーブル経由で最大 240W までの電力を供給できるようになりました。PD 3.0 規格では 100W までだったので、最大値が 2 倍以上に拡張されたことになります。これにより、PD 3.0 までの 100W 以下の電力範囲は「SPR(Standard Power Range:標準電力域)」、PD 3.1 で可能になった 100W ~ 240W の範囲は「EPR(Extended Power Range:拡張電源範囲)」と呼ばれます。 より詳細な情報は、こちらのブログ記事を参照してください。...
Chromebook のモデルと ChromeOS のバージョンを確認する方法
一部の Plugable 製品は、ChromeOS システム(Chromebook ラップトップや Chromebox デスクトップ PC など)で使用することができます。 ChromeOS システムは多種多様なモデルが販売されており、異なる技術仕様の製品の複数に、非常によく似たモデル名がついていることがあります。 Plugable 製品を ChromeOS システムで使用しようとして何か問題があった場合、原因を判別するために最も重要な情報は ChromeOS 搭載機器のハードウェア技術仕様であり、これを確認するには正しいモデル名が必要となります。 下記に、最もわかりやすい情報収集の手順を記載します。 ChromeOS システムを起動しログインします。 下記の 3 つのキーを同時に押します。...
Plugable 社製 USB マイクロスコープを使う際に、何らかのソフトウェアを使用する必要がありますか?
はい、Plugable 社製の USB マイクロスコープ(USB2-MICRO-250X)は、コンピュータ上に画像を表示したり、画像をキャプチャしたり、動画を録画するために何らかのソフトウェアが必要です。Plugable 社は「Digital Viewer」という Windows および macOS 上で動くソフトウェアを提供していますが、それ以外のウェブカメラ用のアプリケーションを使ってもかまいません。 Digital Viewer のダウンロードや使い方については「Digital Viewer の使い方」を参照してください。 その他のウェブカメラ用のアプリケーション Digital Viewer ではなく、自分が普段から使っている下記のようなアプリケーションを使用することもできます。 Wi...
充電対応 USB-C ドッキングステーションに、ノート PC をずっと接続したままでも大丈夫ですか? あるいは時々充電器を取り外し、再度充電するべきですか
Plugable 社は、PD ホスト充電対応の USB-C ドッキングステーションを複数製造販売しています。ユーザーの方々から、このようなドッキングステーションをノート PC に接続しっぱなしでも問題はないのかという質問を受けることがあります。 結論から言えば、「問題ありません」。一般に、ノート PC に付属してくるその PC 純正の電源に接続したまま、同じように長時間使い続けるのと差はありません。 ただしこれは、2010 年代以降に販売されたノート PC についての回答となりますのでご注意ください。それ以前、1990 年代や 2000 年代に販売されていた古い PC では当てはまらないことがほとんどです。この点に関しては、消費者向け電化製品の充電機能で使用される、さまざまな技術が関係していま...
USB PD(パワーデリバリー)とバッテリー駆動デバイスの充電について
当初マウスやキーボードを接続するために誕生した USB、すなわちユニバーサル・シリアル・バスは、その「ユニバーサル」という名の通り、周辺機器を接続するため以上のはるかな進化を遂げてきました。USB ポートを介して充電するタイプの電力消費量の多いデバイスが普及するのに伴い、消費者である私たちは USB ポートが「ユニバーサルな」充電ポートとしても機能することを期待しています。 しかし実際には、それほどシンプルなことではありません。 2023 年時点の充電標準規格 USB-C PD 3.0 SPR(標準電力域 100Wまで対応) 2023年 5月現在の市場で一般的な PD リビジョン 3.0 までの技術仕様では、PD 規格に準拠した USB-C コネクタは最大 100W(しかし IEC 規制に...
USB PD パススルー機能について
USB Type-C は現状、スマートフォンやタブレットおよびその他多くの消費者用小型電化製品の給電および充電用ポートとして、業界標準の物理形状となっています。 約30年前から使用されている標準 USB Type-A ポートの技術使用では、USB BC(Battery Charger)1.2 に対応したデバイスに対し、最大 7.5A(5V1.5A)までの電力供給が可能でした。 しかしこの値はマウスやキーボード、USB フラッシュドライブなどには充分でも、最新のノート PC、タブレット、モバイル・ディスプレイなど大型家電に電力を供給するには全く足りません。より高い電圧とワット数に対応する充電規格が必要だったのです。 USB Type-C ポートを使った USB PD(Power Delivery...
ネットワーク・パフォーマンスを判別する方法
コンピュータ環境におけるネットワークは非常に複雑になっています。この記事は、コンピュータ・ハードウェアとそのネットワーク・パフォーマンスに関し、さまざまな経験レベルのユーザーにとって簡潔かつ網羅的な情報を提供することを目的としています。 もし自分が使用しているネットワークのパフォーマンスを知りたいだけの場合は、このページ下部の「ネットワーク・アダプタのパフォーマンスを測定する」欄を参照してください。 ネットワークの主要要素 1.LAN と WAN ネットワーク・パフォーマンスについて議論する場合は、まず対象が広域ネットワーク(WAN)なのか、ローカル域ネットワーク(LAN)なのかを明確にすることが重要です。 LAN(Local Area Network)は、自分の家庭または企業内部の...
充電最適化機能がスマートフォンのバッテリー寿命、パフォーマンス、スマホ自身の寿命に与える影響について
最近のほとんどのスマートフォンでは、充電中に「バッテリーの最適化充電」をしている旨の通知メッセージに気づくことがあるでしょう。このメッセージは Apple 社製品では「スマート充電」と呼ばれる機能によるものですが、Android 機器では同等機能を「最適化充電」と呼ぶこともあります。このような賢い充電方法をスマートフォンが自動的に使用すると、スマホの充電速度を必要に応じて低下させ、長期的にはバッテリー寿命全体を延ばすことができます。 新しく入手したスマートフォンを初めて使用し始めた際、このようなスマート充電機能は、ユーザーの使用行動や充電習慣を数週間程度のあいだに「機械学習」することがあります。なぜなら、バッテリーは消耗が激しい部品で充電サイクルが増えれば増えるほどバッテリー全体の健全性が低下...
IPv6 と Plugable 製品によるネットワーク接続について
新しいアドレス指定技術 IPv6 私たちが現在使用しているインターネットは、もともと 40 年以上前に決められた「アドレス指定技術(IPv4)」を利用して運営されています。すでに 10 年以上前から、このアドレスが不足することははっきりしていました。インターネットに接続されるデバイス数が増え続ける中、既にオンライン接続された機器だけでなく、今後接続されるデバイスにも対応できるよう将来に備える必要があります。 IPv6(Internet Protocol version 6)は、世界で使われるネットワークへ直接アクセスするための「インターネット・プロトコル」の 6 番目のバージョンです。この記事では、旧来から使用されてきた現行の IPv4 と IPv6 の背景を説明し、IPv6 を利用するた...
IPv6 通信の確認方法
ネットワーク接続が爆発的に増加中の現在、IP アドレスの需要が高まっています。この記事では、IPv6 およびデュアルスタックに関する Plugable 社製品の検証について状況を説明します。ただし、この記事を書いている現在(2023 年 12 月) 全てのウェブサイトが IPv6をサポートしているわけではない、つまり IPv6 のみでの接続では応答しない可能性がある点に注意してください。 Plugable 社のネットワークデバイスは、オンラインツール「test-ipv6.com」を利用して検証しました。自分が使用中のネットワークが IPv6 に対応しているかどうかは、このサイトを利用してみてください。このツールで、「IPv6 のみ通信」や「IPv4 と IPv6 のデュアルスタック」機能に...
USB デバイスの充電について
この記事では、USB デバイスの正しい充電方法と注意点について説明しています。 概要 オリジナルの USB 2.0 技術仕様では、USB ポートから USB デバイスへ供給される電流は 0.5A に制限されています(電圧は常に 5V です)。この電流は小さな電池を充電するには充分なものの、容量の大きな電池には不十分で、より大きな電力が必要でした。USB 3.0 の技術規格ではこれが 0.9A に拡張されましたが、それでも最近のデバイスを充電するには不十分か、充電レートが遅すぎて時間がかかります。USB による充電が普及するにつれ、USB 機器メーカーはこのような電力制限を超えて、より多くの電力を利用するための斬新な方法を考え出しました。通常は、データ用の信号ラインを使用して、より高いレートで電...
Plugable 製品の発熱について
Plugable 製品のような PC / タブレット用電子機器を使用中に、一定レベルの発熱を感じることは珍しくありません。この記事では、この発熱の理由と、合理的な範囲内であればこのような発熱が正常な状態である理由について説明します。 電子機器はその性質上、動作中に熱を発します。これは主に、集積回路、トランジスタ、その他の電子素子などの様々な構成要素(部品)内を電気が流れるためです。Plugable 製機器も一般的な電子機器であり、効率化されたデータ転送等、様々な機能を利用する際に、ある程度発熱すること避けられません。 エレクトロニクスはその性質上、動作中に熱を発生する。これは主に、集積回路、トランジスタ、その他の電子素子など、さまざまなコンポーネントを流れる電流の結果です。Plugable 社...
Plugable USB グラフィックス・アダプタの選択方法
この記事では、Plugable 社製 USB グラフィックス・アダプタ(USB グラフィックス変換アダプタ、USB ディスプレイ・アダプタ)製品のラインナップを紹介し、自分の環境に適した製品の選択方法について説明します。 Plugable USB グラフィックス製品について Plugable 社の USB グラフィックス・アダプタは、信頼性の高い DisplayLink または Silicon Motion チップセットを採用しています。このどちらのメーカーのチップセットも品質が高く、専用デバイスドライバの更新も定期的におこなわれているため、ビジネス環境で安心して使用できます。特に DisplayLink 社製チップセットは長い実績のある技術を提供しており、Windows や macO...
[Windows] ラップトップ PC のカバーを閉じたときでも、USB ドッキングステーションやグラフィック変換アダプター経由で接続したモニタを表示したい
Windows ラップトップ PC は通常、カバーを閉じるとドッキングステーション等の USB 機器やモニターなど、接続された周辺機器がスリープ状態になります。この動作を変更するには、カバーが閉じられた場合の動作に関する設定項目の値を変更します。下記の手順でこの設定画面を起動してください。 Windows 10 「スタート」ボタン上で右クリックし、メニューの中から「電源オプション」を選択する 「電源とスリープ」画面内の右側にある、「電源の追加設定」リンクをクリックする 「電源プランの選択またはカスタマイズ」画面の左側の「カバーを閉じたときの動作の選択」をクリックする 「カバーを閉じたときの動作」の値を、「何もしない」に変更する 下にある「変更の保存」ボタンをクリックする Windows 11 ...
[Windows] USB シリアル・アダプターの COM ポートを変更する方法
Originally authored by: Bernie Thompson, July 4, 2011 システムに「Plugable USB シリアルアダプター」を接続し、認識されていることを確認します。次に下記の手順を行ってください。 1.Windows のコントロール・パネルの中から「デバイス マネージャー」を起動します。 2.リストの中から「ポート(COM と LPT)」をクリックして表示します。 3.下記の例のように「Prolific USB-to-Serial Comm Port (COM10)」が表示されます。 4.このケースでは、COM ポートは「COM10」として認識されています。しかし、多くのシリアルポート用プログラムで使用できるポートは「COM1~COM4」です。これを...
[Windows] Windows 10 に USB 3.0 ハブ接続時のスリープ復帰問題について
私たちが Plugable 社内で Windows 10 の最新のアップデートを検証している際に、キーボードやマウスなどの HID(入力)機器が「USB 3.0 機器(ハブやドッキングステーション)に接続されている」と、それを動かしてもシステムがスリープから復帰しないことがあると気が付きました。この問題はすべてのシステムで発生するわけではないようで、起きたり起きなかったりします。さらに、同じ USB 3.0 ホストコントローラを使っている違うシステムで、異なる動作をしたりします。 Windows の大規模アップデートの際に比較的小さいドライバの問題が含まれていることは、さほど珍しくなく、通常は Microsoft 社によってほどなく修正されます。したがって、大規模アップデートが配布された場合で...
[Windows] TRIM の実行(外部接続 SSD)
SSD での TRIM コマンド TRIM は、ATA(高度技術命令)コマンドの 1 つです。OS がデータブロックをもう二度と使用しないと判断する場合、データブロックの完全消去を行います。この TRIM コマンドによって、SSD のコントローラーがもっと効率的に SSD の利用可能なスペースを管理することが可能になります。結果として TRIM コマンドは SSD の性能を上げ、使用寿命を延長することができます。 Windows における TRIM Windows 10 では、対応しているホストコントローラー、デバイス、ファイルシステムを備えた内蔵および USB 接続の SSD で TRIM コマンドを使用できます。 Windows 10 は、UASP(USB Attached SCSI Pr...
[Windows] ラップトップが、ドッキングステーションが接続されている時だけ正しく起動しない
Windows システムが、USB ドッキングステーションを接続している時だけ正しく起動できないことがあります。ここではそのような場合の対処法についてご説明します。 通常この問題は、ドッキングステーションに接続されている外部記憶域(HDD、SSD など)が原因で引き起こされており、ドッキングステーション自身の問題ではないことがあります。 ドッキングステーション経由で外部 HDD などを接続しており、システムが正しく起動できないという問題が起きた場合は、下記の手順をとって問題判別をしてください。 ドッキングステーションに接続された USB 周辺機器(マウスやキーボード、USB フラッシュドライブ、外付け SSD など)を全ていったん取り外します。 ドッキングステーションにモニタが接続されてい...
[Windows] DisplayLink 機器を使って外部接続したモニタが、断続的に点滅したり、チラついたり、リセットされたりする
Plugable 社製の DisplayLink 機器(USB ドッキングステーションやグラフィック変換アダプタ)を使って外部接続しているモニタが、断続的に点滅したり、チラついたり、リセット(一度消えて再表示)されたりすることがあります。結果として、アクティブなアプリケーションが他の外部モニタ上に移動するなどの影響があります。 よくある原因 Windows 10/11 システムでこのようなことが起こる一般的な原因として、グラフィックスコントローラ(GPU)用または DisplayLink 機器用のデバイス・ドライバが古いことがあります。Windows 10/11 環境で Windows Update が有効な場合、DisplayLink 用デバイスドライバが自動的に導入されますが、そのバージョ...
[macOS] 外部接続モニターの解像度を変更する方法
macOS システムに外部モニタを接続してマルチディスプレイ環境にした際、モニタの画面解像度が正しくないことがあります。この原因には様々なものがありますが、最も多いのは macOS が外部モニタに対して自動的に選択する解像度や文字サイズが、使う側にとっては正しくないというケースです。 macOS 内に隠されている画面解像度設定オプションを変更すると、画面表示が自分にとって快適な環境になることがあります。設定の変更方法については下記のビデオを参照してください。また、ページの下に手順が説明されています。 「システムプ環境設定」内の「ディスプレイ」をクリックします。 ラップトップシステムの場合、「プライマリ」モニタ、つまりラップトップ自体の「ディスプレイ」パネルが表示されます。 外部接続されたディス...
[macOS] ASIX 社製イーサネット・デバイスドライバー導入手順 macOS 11.x、12.x、13.x、14.x 用(DEXT 対応)
クイックリンク A. ドライバのインストール B. インストール後のセットアップ C. ドライバのアンインストール D. 既知の問題 2023年09月25日 更新情報 Plugable 社は、Plugable Plugable USB3-E1000 および USBC-E1000 ギガビットイーサネットアダプターで使用されているチップセットである AX88179 ようにASIX 社が提供した最新デバイスドライバー「DriverKit DEXT v2.4.0」を macOS 14.x Sonoma 環境でテストし、正しく機能することを確認しました。 この macOS 14.x Sonoma 用のデバイスドライバをダウンロードするには、下記のボタンをクリックしてください。このドライバを導入する前に以...
[macOS] TRIM コマンドの使用(外部接続 SSD)
SSD での TRIM コマンド TRIM は、ATA(高度技術命令)コマンドの 1 つです。OS が SSD 上の データブロックをもう二度と使用しないと判断する場合、データブロックの完全消去を行います。この TRIM コマンドによって、SSD のコントローラーがもっと効率的に SSD の利用可能なスペースを管理することが可能になります。結果として TRIM コマンドは SSD の性能を上げ、使用寿命を延長することができます。 macOS における TRIM macOS 環境では、TRIM コマンドは Apple 社製の内蔵 SSD にしか有効ではありません。また macOSは、デバイスの接続時やシステムの再起動時など、ファイルシステムが OS によって検出されたときに TRIM ...
[macOS] 手動で Plugable USB イーサネットアダプターを macOS に認識させる方法
Plugable 社製の USB イーサネットアダプターを使用すると、Mac システムに簡単に有線 LAN イーサネットポートを追加することができます。このようなアダプターを使用するには、システム側に必要なデバイス・ドライバーを導入する必要があります。(ただし、アダプターが使用するチップセットによっては、必要ドライバは macOS に内蔵されていることもあります。)ドライバーが正しく導入されたシステムであれば、USB イーサネットアダプターがシステムに初めて接続された際に、ネットワーク接続が自動的に認識されるはずです。 しかし稀にこれが正しく認識されず、手動でネットワーク機器を追加する必要がある場合があります。このシンプルな手順については下記を参照してください。 ネットワーク・アダプターを手動...
[macOS] 12.x Monterey システムで、DisplayLink 技術によるオーディオ出力が正しく動作しない
2022年5月24日更新情報 Plugable 社が社内で検証した限り、この記事に記載されているオーディオの問題は、macOS 12.4 によって解決されています。下記のような問題が発生している環境では、macOS のアップデートをすることをお勧めします。 DisplayLink 技術を採用した Plugable 社のドッキングステーションやグラフィック変換アダプタ-は、3.5mm のアナログ音声端子、または HDMI や DisplayPort(音声信号も伝送可能)のグラフィック出力端子から、音声信号を出力することができます。 例えば、UD-3900、UD-6950PDZ、USBC-6950 などの製品がこれに該当します。DisplayLink チップを内蔵した製品には、「DisplayL...
[macOS] 10.13 High Sierra 以降で拡張機能が Gatekeeper によってブロックされたときの対処法
macOS 10.13 High Sierra より、新しいソフトウェアや拡張機能をインストールする際に変更が加えられました。セキュリティ強化の目的で、インストールされた拡張機能をロードして利用する前に Gatekeeper によってユーザーが新しいサードパーティ製の拡張機能を手動で承認するよう要求されます。この変更は、多くのデバイスが正しく機能するために拡張機能に依存している現状で必要ソフトウェアが導入済みにもかかわらず、デバイスが動作しないように見えることがあるため、注意すべきポイントです。 このような状況になった場合、「拡張機能がブロックされました」というメッセージが表示されます。 Gatekeeper が拡張機能のロードをブロックしている場合は、以下の手順で対処してください。 「システ...
[macOS] バージョン 11 または 12 のシステムへ DisplayLink Manager アプリケーションを導入する手順
2023年2月23日更新: DisplayLink Manager アプリケーションの導入が正しく完了しない場合には、原因やその対処法に関するこちらの記事も参照してください。 2022年7月7日更新: DisplayLink Manager バージョン 1.7.1 の新機能について説明を追加しました。 A. 初めに 当ページでは macOS 11.x および 12.x のシステムに、「DisplayLink Manager グラフィックス・コネクティビティ」アプリケーションのバージョン 1.6 以上を使ってドライバを導入し構成する手順を説明します。このバージョン以降のアプリケーションは、macOS 10.15.x 以前では使用できない点に注意してください。 自分のシステムに導入された macO...
[macOS] Plugable 社 DisplayLink 技術使用製品と macOS のサポートについて
いくつかの予め留意するべき制限項目がありますが、Plugable 社の DisplayLink 製品は macOS をサポートしています。Mac システムで該当製品の購入をご検討の際は、当記事を最後までお読みになることをお勧めします。 DisplayLink 製品で使用されているチップセットを開発し、デバイス・ドライバーを提供している DisplayLink 社によってリリースされた macOS ドライバーには 2 つの異なるバージョンがあります。それぞれ、mac OS の従来からのカーネル拡張を使用する「レガシー(既存カーネル拡張)」バージョンと、 macOS 11 の新しいアーキテクチャーに基づいた、カーネル拡張に依存しない「DisplayLink Manager」アプリケーションです。両...
[macOS] Plugable 社 Silicon Motion 技術使用製品と macOS のサポートについて
いくつかの予め留意するべき制限項目がありますが、Plugable 社の Silicon Motion 製品は macOS をサポートしています。Mac システムで該当製品の購入をご検討の際は、必ず当記事を最後までお読みになることをお勧めします。 Plugable 社 Silicon Motion グラフィック製品を使用する場合には、「macOS InstantView」アプリケーションを導入する必要があります。導入方法についてはこちらの記事を参照してください。 A. 制限事項 クラムシェルモード対応 - Intel CPU 搭載システム、macOS 10.15 または 11「なし」 - Intel CPU 搭載システム 12 以上 「あり」ただし電源接続必須- M1/M2/M3 CPU 搭載シ...
[macOS] バージョン 11 Big Sur 以上のシステムへ Silicon Motion 社製 macOS InstantView アプリケーションを導入する手順
Silicon Motion 製品を macOS システムで使用する際には、下記の記事も参照してください。 「Plugable 社 Silicon Motion 技術仕様製品と macOS のサポートについて」 このページでは、Silicon Motion 社製「macOS InstantView」アプリケーションを使ってドライバを導入し構成する手順を説明します。macOS バージョンによって異なるため、ご自身が使用しているバージョンの欄を参照してください。 macOS 13 以上 macOS 11 ~ 12.x 1. [macOS 13.x 以上] InstantView 導入手順 1. Silicon Motion InstantView アプリケーションを、Plugable 社ド...
[macOS] バージョン 10.15 および 11 Big Sur のシステムへ DisplayLink Manager アプリケーションを導入する手順
注:自分のシステムに導入された macOS バージョンを確認したい場合は、メニューバー内の「アップルアイコン」をクリックし、「この Mac について」をクリックします。新しく開いたウィンドウ内に、macOS バージョンが表示されます。 DisplayLink macOS 用ドライバについては、こちらの記事も参照してください。 「Plugable 社 DisplayLink 技術使用製品と macOS のサポートについて」 このページでは、「DisplayLink Manager グラフィックス・コネクティビティ」アプリケーションを使ってドライバを導入し構成する手順を説明します。 DisplayLink Manager グラフィックス・コネクティビティ アプリケーション導入手順 1.Displa...
[macOS] Mac システムがスリープまたは起動した後に、外部モニタが検出されない
モニタが検出されない原因 Mac システムに「入力ソースを自動検出」するよう設定してある外部モニタを接続していると、システムがスリープ後に復帰した際にモニタが検出されない、という問題が起きることがあります。この「入力ソースを自動検出」する機能の名称はモニタの製造元によって異なりますが、「自動選択」「自動検出」「自動ソース」など、名称に「自動」とついていることが多いです。 このような「自動検出」機能がオンになっていると、モニタからの接続通知がシステム側へ送信されるのに通常より時間がかかり、問題が生じることがあります。モニタと macOS とのモニタ間交渉(モニタが接続されていることを通知する手続き)が、この自動入力ソース検出により生じる遅延によってタイムアウトしてしまうことがあるからです。結...
[Windows] [macOS] [ChromeOS] のバージョンを確認する方法
ソフトウェア、ハードウェアに関わらず、コンピュータのトラブルシューティングを行う場合、コンピュータが実行しているオペレーティングシステムのバージョンを確認することから始めるとよいでしょう。バージョンを最新物もに更新するだけで、問題が解決できることがあります。 A.Windows バージョンの確認 Windows メニューから設定ボタンを押し、「システム」を選択する 左側のリスト内の「詳細情報」をクリックする 「Windows の仕様」欄に、「エディション」、「バージョン」、「OS ビルド」の値が表示される B.macOS バージョンの確認 画面左上の Apple ロゴをクリックする 「この Mac について」をクリックする Mac の概要情報として、macOS のバージョン、Mac のモデル名...
[macOS] ハードディスクをスリープ状態にするには
Mac ノートブック・システムでは、一部のモデルでハードディスクをスリープさせることができます。しかし、下記の注意点があります。 M1 Mac システムにはこの選択肢はありません。 SSD ドライブに対し、この設定は無効です。 バッテリー駆動時、電源アダプタ使用時のそれぞれで設定する必要があります。 この機能が使用できる Mac システムでは、下記の手順で設定できます。 「システム環境設定」>「バッテリー」を選択 「可能な場合はハードディスクをスリープさせる」にチェック 電源アダプタ使用時の設定をしたい場合は、「電源アダプタ」を選択し2を繰り返す Mac システムでのスリープ/スリープ解除設定の詳細については、Apple 社のこちらの記事を参照してください。 Macのスリープ/スリープ解除を設...
[macOS] Mac システムをスリープ解除すると、外付けハードディスクがランダムに切断され、「ディスクの不正な取り出し」という通知が表示される
Mac システムに Plugable 社製の USB ハブを経由して外付けハードディスクを接続している環境で、システムがスリープから復帰後に「ディスクの不正な取り出し」というエラーが表示されることがあります。この問題が頻発する場合は、下記の手順で問題判別を行ってください。 A. ハードディスクのファームウェアレベル 使用している外部接続 HDD 用の、新しいファームウェアが提供されていることがあります。ディスクの販売元・製造元のウェブサイトなどを確認し、ファームウェアレベルを最新に更新します。 B. Mac システム側の設定 Intel ベースの Mac システムを使用している場合は、「SMC リセット」および「PRAM/NVRAM リセット」を行います。(M1 Mac システムではこの手順は...
[macOS] ディスプレイ設定を削除またはリセットするにはどうすればいいですか?
macOSシステムは 1 台以上の外部ディスプレイ接続に対応していますが、ディスプレイの設定が動作しない状態になることがあります。この状態になると、ディスプレイが何も表示されない、拡張ディスプレイがメインディスプレイから切り離されてアクセスできなくなるなど、さまざまな問題症状が現れます。 A. 問題症状 たとえば、外付けモニタを90度回転させて縦長モードに設定し、USB グラフィック変換アダプタを使ってコンピュータに接続すると、macOSのウィンドウマネージャがクラッシュして、ユーザーのログイン画面に戻ってしまう現象になることがあります。 このような問題を解決するには、外部モニタをコンピュータから取り外し、保存されているディスプレイ設定をすべて削除する必要があります。そのあとでモニタを横置きに...
[macOS] ASIX AX88179A チップセットを使用した Plugable イーサネット製品を macOS 11.6 Big Sur システムで使用すると、期待したスピードが出ない
この症状は、macOS 11.6 Big Sur システムでのみ発生します。 Plugable 社のイーサネット・アダプタのうち、ASIX 社製 AX88179A チップを使った製品で、SpeedTest.net のような「ブラウザを使ったスピードテスト」では期待したようなスピードが出ないことがあります。 症状: macOS 11.6 の環境で、Plugable USBC-7IN1 マルチポートハブ のような ASIX 社製 AX88179A チップを使った製品のイーサネット速度を、SpeedTest.net で計測すると、下記のようなスピードが計測されます。 解決方法: この問題は、macOS 12.x Monterey で解決しています。可能であれば macOS をアップデートしてください...
[macOS] macOS 13 へのバージョンアップ後に、DisplayLink 技術を使った USB ドッキングステーションやグラフィックアダプターが正しく機能しない
いままで使っていた macOS システムを macOS 13 Ventura にアップデートした後に、DisplayLink 技術によるグラフィック機器を経由して接続していた外部モニタが表示できなくなることがあります。多くの場合このような問題の原因は、以前に導入していた DisplayLink Manager アプリケーションのバージョンが古かったり、macOS 設定内の画面共有設定などがリセットされていることが原因です。 問題が起きた場合には、下記の手順を試してください。 DisplayLink Manager アプリケーションを削除し、再導入する Plugable USB ドッキングステーションまたはグラフィック変換アダプターを、Mac システムから取り外します。AC 電源アダプターがつい...
[macOS] DisplayLink 機器で外部モニタが表示されない、ログオンに失敗する、 WindowServer エラーが発生するなどの問題がある
注: この記事は、M1/M2 Mac システム について説明しています。他の環境(Intel ベース Mac システムなど)には当てはまりません。 macOS 13.3.1のリリース後に、Apple Silicon (M1/M2)チップ搭載の Mac システムを使用しているユーザーの方々の一部から、macOS の WindowServer がクラッシュするという報告をいくつか受けるようになりました。この症状は、DisplayLink 機器で外部モニタがすでに接続されているシステムへのログイン時や、ログインした後に DisplayLink 機器を USB ポートに接続した場合、あるいは外部モニタ接続の状態で DisplayLink Manager アプリケーションを起動した際などに発生する模...
[macOS] Plugable USBC-HDMI-CABLE を M1 または M2 Mac システムで使用すると、表示までに遅延がある
注意:この問題は、Apple Silicon チップ搭載の Mac システムでのみ発生しています。 M1/M2 チップ搭載の Mac システムに、Plugable 社製「DisplayPort 代替モード対応 USBC-HDMI 2.0 変換ケーブル(USBC-HDMI-CABLE)」を使って 4K 解像度の外部 HDMI モニタを接続した場合に、最初に表示されるまでに若干の遅延が発生することがあります。 現在 Plugable 社が確認したところでは、外部モニタに映像が表示されるまでに 7 ~ 10 秒ほどかかることがあります。この症状は、macOS システムが HDMI 2.1 バージョンに対応するために加えたソフトウェア的な変更によるものではないかと疑われていますが、原因ははっきりし...
[macOS] DisplayLink Manager アプリケーションと「画面収録」について
macOS システムで外部モニタを接続するために DisplayLink 機器(USB ドッキングステーションや グラフィックス変換アダプタなど)を使用する際には、必須アプリケーションである DisplayLink Manager をダウンロードしてインストールする必要があります。この DisplayLink Manager は macOS の「画面収録」機能を使用するため、外部モニタを接続している間はこれを有効にしなければなりません。 画面収録が有効になると、DisplayLink ドライバはミラーリングまたは拡張スクリーンをレンダリングするために必要なピクセルにアクセスし、コンピュータから DisplayLink モニターに USB 経由でピクセルを送信できるようになります。Dis...
[Linux] SMART(ハードディスク自己診断機能) の値を取得する方法
現在の HDD および SSD ドライブには、ドライブの状況を自己診断する際の標準規格である SMART機能が含まれています。SMART データはデータ損失が発生する前に、ドライブの故障や摩耗の兆候を示すことができ、また、ドライブ自体の温度センサーを含むドライブの健康状態を監視するために使用することができます。 smartctl コマンドを使用する smartctl コマンドは、Windows または Linux 用に smartmontools スイートにより提供されており、ダウンロードしてインストールすることができます。現在の安定して使用できるバージョンは、2020年12月30日にリリースされた 7.2 です。Fedora 34 であれば DNF を通じて最新版を入手できます。一方、現在...
[Linux] TRIM コマンドの使用(外部接続 SSD)
SSD での TRIM コマンド TRIM は、ATA(高度技術命令)コマンドの 1 つです。OS がデータブロックをもう二度と使用しないと判断する場合、データブロックの完全消去を行います。この TRIM コマンドによって、SSD のコントローラーがもっと効率的に SSD の利用可能なスペースを管理することが可能になります。結果として TRIM コマンドは SSD の性能を上げ、使用寿命を延長することができます。 Linux における TRIM 現在の Linux ディストリビューションでは、SATA SSD 用に TRIM コマンド、NVMe SSD 用には DEALLOCATE コマンドがサポートされています。本記事ではシンプルにするため、これら 2 つのコマンドを TRIM と呼んでいま...