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[macOS] Plugable 社 DisplayLink 技術使用製品と macOS のサポートについて

Written by Product Owners

Last published at: November 29th, 2023

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いくつかの予め留意するべき制限項目がありますが、Plugable 社の DisplayLink 製品は macOS をサポートしています。Mac システムで該当製品の購入をご検討の際は、当記事を最後までお読みになることをお勧めします。

DisplayLink 製品で使用されているチップセットを開発し、デバイス・ドライバーを提供している DisplayLink 社によってリリースされた macOS ドライバーには 2 つの異なるバージョンがあります。それぞれ、mac OS の従来からのカーネル拡張を使用する「レガシー(既存カーネル拡張)」バージョンと、 macOS 11 の新しいアーキテクチャーに基づいた、カーネル拡張に依存しない「DisplayLink Manager」アプリケーションです。両者は機能とバージョン互換性において異なっており、システム側の OS バージョンと個々の特定要件によってどちらのドライバーを使用すればよいかを選択する必要があります。

Plugable 社は安定した DisplayLink グラフィック製品稼働のために、macOS 11 以上で、「DisplayLink Manager」を使用することを強くお勧めいたします。カーネル拡張タイプのドライバーの導入は、ユーザーの方に macOS に関する充分な技術理解がある場合にのみ行ってください。また、クラムシェルモードや画面回転を使用したい場合は、macOS 12 Monterey 以上、「DisplayLink Manager」バージョン 1.6 以上のご使用をお勧めします。(注:バージョン 1.6 以降は、macOS 11 以上でのみ使用できます。)

macOS 14 Sonoma システムでは、バージョン 1.9 以降を使用してください。

最新の DisplayLink Manager アプリケーションは、Plugable 社ウェブサイトのドライバページからダウンロードできます。


機能比較表


DisplayLink Manager アプリケーション DisplayLink ドライバー、既存カーネル拡張タイプ
対応する macOS バージョン macOS 10.15 、macOS 11.x Big Sur、12.x Monterey、13.x Ventura、14.x Sonoma macOS 10.14 Mojave
インストールの容易さ 簡単 新しいソフトウェアに比べると難しい
クラムシェルモード対応*)
(外付けキーボード、マウス、電源接続必須) 
  • Intel CPU 搭載システム macOS 10.5 および 11 「なし
  • Intel CPU 搭載システム macOS 12 以上 「あり」
  • Apple M1/M2 CPU 搭載システム macOS 11 以上「あり」
あり
ディスプレイの回転対応
  • Intel/M1 搭載システム macOS 10.15 Catalina「なし
  • Intel CPU 搭載システム macOS 11 および 12 「あり」
  • Apple M1/M2 CPU 搭載システム macOS 11「なし
  • Apple M1/M2 CPU 搭載システム macOS 12 以上「あり」**)DisplayLink ドライバー 1.6 以上必須
あり
macOS「ログイン・スクリーン」対応 あり(「ログイン・スクリーン」アプリケーション導入要) あり
DisplayLink ディスプレイ管理 アップルメニューバー内から DisplayLink アイコンにより起動 管理用ソフトウェアなし
HDCP 対応 なし なし
今後のサポート状況 開発中 段階的に廃止


*) クローズド・ディスプレイモード(別名クラムシェルモードまたは「リッドクローズド」)は、macOS に外部電源(Apple 純正の電源アダプターや、ホスト PD 充電機能を備えたドッキングステーションなど)が接続されている、Apple M1/M2/M3 プロセッサ 搭載 Mac システム、かつ macOS 11.1 以降でサポートされます。Intel チップセットを搭載した Mac システムでは、macOS 10.15 および 11 では使用できません。macOS 12.0 以上でのみクラムシェルモードが使用できます。

Mac のノート PC をクラムシェルモードで使用するには、下記の3つの要件が必要です。

  1. 外付けキーボード・マウスが接続されている(有線または無線)
  2. 電源アダプターが本体に接続されている
  3. 外部モニタが接続され、検出されている


**) Apple M1/M2/M3 チップ搭載 Mac システムでは、画面を「縦置き」にするために必ず macOS 12 以上かつ、ver 1.6 以上の DisplayLink Manager アプリケーションを使用してください。それ以前の macOS および DisplayLink Manager バージョンでは、画面を縦置きにすることはできません。また、この縦置き設定は macOS 内の「ディスプレイ設定」からではなく、DisplayLink Manager アプリケーションの中から設定する必要があります。詳細については、ナレッジベース記事「DisplayLink グラフィック機器経由で接続した外部モニタの画面回転設定手順」を参照してください。

HDCP に関する注意点:DisplayLink 技術は HDCP(コピー保護機能)非対応のため、DisplayLink 技術による USB グラフィック変換製品経由で接続されたモニターでは、HDCP 保護されたコンテンツ(Blu-ray、Netflix、Amazon Prime ビデオなど)は表示できません。これは、Windows でも macOS でも同じです。

macOS システムにおける HDCP について:DisplayLink デバイスドライバーは、macOS のグラフィック機能と協業して動作します。macOS のグラフィックコンテンツにドライバーがアクセスするインターフェースの制限により、DisplayLink 製品が接続され機能している Mac システムではどのモニターであっても(ノートシステムの内蔵ディスプレイ含む)、HDCP 保護されたコンテンツは表示できなくなります。もしこのようなシステムで HDCP コンテンツの表示をしたい場合は、一時的に DisplayLink 製品をシステムから取り外す必要があります。DisplayLink 社ナレッジベース記事(英語)を参照してください。

macOS システムにおける「色の反転」「カラーフィルター」に関する制限:現在、macOS プラットフォームでは、DisplayLink 技術によって接続されたモニターでは「色の反転」「カラーフィルター」機能は使用できません。