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Plugable 社 DisplayLink 技術使用製品と ChromeOS のサポートについて

Written by Product Owners

Last published at: January 25th, 2023


いくつかの予め留意するべき制限項目がありますが、Plugable 社の DisplayLink 製品は ChromeOS をサポートしています。ChromeOS システムで製品の使用を検討している場合には、下記の情報を事前にお読みになり、使用環境や要件に合っているかを確認してください。


注意点および制限

  1. Plugable 社製の DisplayLink 製品は、Intel または AMD CPU を搭載した Chromebook で使用することを強くお勧めします。ARM ベースの CPU にはパフォーマンス上の制約があり、期待通りの機能を提供できない可能性があるために、使用をお勧めできません。
  2. DisplayLink チップの差異について
    • ほとんどの Intel または AMD CPU を搭載した Chromebook は、DisplayLink 社の DL-3900 チップセット搭載の製品を使うことができる最低限のハードウェア要件を満たしています。
    • 一方、DL-6950 チップセットはより高いハードウェア要件があるため、一部のミドルレンジ以下の Chromebook では、期待される性能を実現できない可能性があります。
    • 2022 年 11 月時点では、Plugable 社は DL-3900 および DL-6950 チップセットを搭載したグラフィック製品を製造・販売しています。どのチップを使用しているかは製品名から判断できます。例えば「UD-3900H」ドッキングステーションは DL-3900 チップを、「UD-6950PDZ」ドッキングステーションは、DL-6950 チップを使用しています。
  3. Plugable 社 DisplayLink 製品をご利用になる場合、期待通りの機能を得るためには、2020 年以降に発売された Chromebook に接続して使用することを強くお勧めします。
  4. 100.x 以上の ChromeOS バージョンで使用できます。それ以前のバージョンはサポートされません。また、正式リリース(「Stable」リリース)以外のバージョン(「Beta」、「Dev」、「Canary」リリースなど)では使用できません。
  5. DisplayLink チップにはイーサネット機能が内蔵されており、一部の製品(ドッキングステーションなど)にはこれを利用したイーサネットポートが搭載されています。しかし、このポートは ChromeOS システムでは、Windows や macOS で実現できるのと同等の転送速度を提供できないことがあります。多くの場合これは ChromeOS に内蔵されたイーサネット用デバイス・ドライバの制限によるもので、Plugable 社製品による制限ではありません。
  6. Google 社による不定期な OS アップデートにより、その後に Plugable 社 DisplayLink 製品が予期しない動作をする可能性があります。そのような場合、ユーザーがデバイス・ドライバを自分で導入できない ChromeOS 環境では、Google 社が修正を配布しない限り、問題が解決できないことがあります。
  7. Plugable 社は Windows、macOS、Linux 用のデバッグツール(問題判別用のシステム情報を収集する)を提供していますが、ChromeOS 用には同等のツールはありません。ChromeOS システムではこのようなツールを実行することが許されていないからです。このため、何か問題が起きてもシステム情報の収集ができず、 Plugable 社では問題判別ができないことがあり得ます。この点についてどうぞ予めご理解の上、利用をご検討ください。


追加情報

Plugable 社が採用している DisplayLink グラフィック技術は、コンピュータシステム内蔵の CPU と GPU 処理能力に依存して「仮想グラフィック」を構築し、外部モニタに画像を表示しています。

一方 ChromeOS は非常に効率的な OS のため、標準的に動作させるにあたりそれほど強力な CPU を必要としません。結果として ChromeBook に搭載された CPU 能力は、Windows や Mac システムに比べて性能が低いものが多くなっています。

これにより ChromeBook は比較的安価で、バッテリー駆動時間にも優れているという利点があります。その反面、DisplayLink 技術を使用するにあたっては、より高性能な CPU や GPU を搭載した他システムに比べると、同レベルの表示パフォーマンスを得られない可能性があります。

このため、Plugable 社は 2020 年以降に製造された Intel CPU または AMD CPU を搭載した Chromebook で DisplayLink 機器を使用することを強くお勧めします。古い Chromebook システムでは、ハードウェア能力が不十分である可能性が高いからです。

一部の Chromebook には ARM CPU が搭載されていますが、一般的に言って ARM CPU は Intel CPU や AMD CPU ほど高性能ではありません。 そのため、ARM CPU を搭載した Chromebook に Plugable 社の DisplayLink ベースの製品を使用することはお勧めできません。

DL-3900 とDL-6950 のチップセットを搭載した製品の性能差も、それぞれのチップの性能差と PC システムとの協業に依存するものです。

Chromebook に搭載されている CPU の種類が不明な場合は、Chromebook メーカーの技術仕様書を参照してください。

Chromebook メーカーの情報が役に立たない場合、Google が管理している「Chromebook の CPU 種類リスト(英語)」を参照することもできます。Google 社のリストでは、「User ABI」という列が CPU の種類を表し、「x86_64」が Intel や AMD 社製 CPU、「arm」は ARM ベースの CPUを指しています。

Plugable 社製の DisplayLink 機器を使用するには、Chromebook に ChromeOS バージョン 100 以上が導入されていなければなりません。バージョンの確認方法やアップデートの仕方は、こちらを参照してください。